「先生!?」

慌てて名前を呼んでも、もう遅い。
意外と心配していないみたいだけど…?

どうして?
あ、とりあえず言われた通りにしなくては。

私は、しばらく様子を看る事にした。

ストレスみたいなものだと言っていたけど
どういう事かしら?

えっ?もしかして私が原因!?

頭に乗せていたタオルを取り替えながら
不安になってきた。

熱が上がってきたのか苦しそうだわ。

「もし、そうなら…ごめんね。
パパがもうすぐ帰って来るから
もう少し我慢してね」

申し訳ない気持ちになる。

先生が帰って来たのは、それから
しばらく経った頃だった。

「どうだ?睦月の様子は?」

「さっきもう一度測ったら38度3分でした。
あの…大丈夫でしょうか?」

オロオロしながら尋ねた。

「熱上がったな。」

そう言いながら私に袋を渡してきた。

薬局の袋……?

「これは……?」

「解熱剤。帰りに薬局に寄って買ってきた。
後にでも尻に入れてやれ」

そう言いながら睦月君のそばに行く。

先生…。

先生は、おでこをくっつけながら様子を看ている。
そしてホッとした表情した。