身体を震わせながら
事情を話そうとすると睦月君が
先生の所に駆け出して行く。

そして抱っこをおねだりしていた。

先生は、抱っこをしてあげると

「あのね。お姉ちゃん…。
パーティーのお兄ちゃんに告白されてたよ!」

そう口に出してしまう。

む、睦月君!?

よりにもよって1番
話したくない内容を話すなんて!?

オロオロしながら先生を見る。

「はぁっ?それって、どういう事だ。
きちんと説明しろ。小野木…」

ギロッと私を睨み付けてきた。

ひぃぃっ…怒っている。

何でか分からないけど…凄く。
私は、恐る恐る事情を全て話した。

「…という訳で…そのままこちらに
帰って来ました」

何だか事情聴取を受けてる気分だった。

先生の表情は、怒ったままだ。
怖いよ…。

「ふーん。で?お前は、
その岩神の告白を受け入れるという訳か?」

「ち、違います!!
受け入れるなんて…そんな…」

私が好きなのは、先生だ。
いくら岩神さんがいい人でも
付き合うとか考えられない。

しかし先生は、
険しい表情をしたままため息を吐いた。

「…お前が誰と付き合うが勝手だが
だからと言って心配させる事をするんじゃねぇ。
そうではなくてもお前は、
ドジで危なっかしいくせに」

ブツブツと文句を言われた。

『お前がと誰と付き合うが勝手だが』

その言葉を言われた時…頭が真っ白になった。

先生は、私が誰と付き合おうが興味ないの…?