(痛いし、どうしよう!?)
何だかまた、やらかしてしまった。
あぁ、また怒られる…。
ガチャッとドアが開いた。
「おい、何やっているんだ!?」
先生が凄い勢いで入ってきた。
ビクッと震え上がった。
ど、どうしよう。
「あ、あの…すみません」
恐る恐る先生に振り向きながら謝罪した。
「……お前、何やっているんだ?」
(うぅ…)
どうやって説明したらいいのだろうか。
何とも情けない姿になっていた。
先生は、状況が分かったのか
ハァとため息を吐いた。
「片付けておけよ…ったく…」
そう言うとリビングから出て行ってしまった。
「……すみません」
あぁ、またやってしまった。
前も他の作家に似たような失敗をして
怒らしたばかりなのに
ドジだと自覚しているのに
なかなか直す事が出来ない。
やっぱりテンパると
注意力が散漫になってしまうようだ。
しゅんと落ち込みながら
ヤカンなどを片付けているとポンと肩を叩かれた。
えっ?
振り向くと睦月君だった。