何だか返って大騒ぎになってしまった。

これだと役に立つ所か迷惑になってしまっている。
しゅんと落ち込んでしまった。

「とにかく収まるまで
先生と息子さんは、ホテルに住んでもらう。
荷物は、別の奴に運んでもらうからな」

「えっ?ですが……」

「これだけの騒ぎになっているのだ。
仕方があるまい。
こちらも、もっと騒がれる事を推定して動かないと
取材がしたいと電話が鳴りっぱなしだ」

取材が…!?

「今度発売の小説のサイン会も含め忙しくなるぞ。
小野木は、そうだな…」

編集長がそう言いかけた。

「私にそのまま担当として付かせて下さい。
先生のお世話を私にさせて下さい」

このまま離されるのは、嫌だ!

まだ、力になりたいと思ったから

「ダメだ。もし報道陣に気づかれたら
また怪しまれるぞ?」

「お願いします!!
このまま離されるなんて嫌です」

私は、負けじと言った。
しかし、渋る編集長は、なかなか
許可をくれなかった。

その時だった。

「いいではないですか?せっかく
彼女もやる気を起こしているのですから」

フォローしてくれたのは、河合先輩だった。