どうしよう。

すると続けてまた、スマホが鳴り出した。

次は、誰!?

見てみると梨子だった。

「…梨子……」

きっとニュースか新聞を見たのだろう。

電話に出ると大きな声で

『ちょっと報道観たわよ!?
大変な事になってるじゃない。
でもさ~確かにイケメンよね。あんたの蓮見先生』

「私のではないから。それより、どうしよう…」

『なったものは、仕方がないわよ。
それより、今こそあんたが出来る事をやりなさい。
編集者としてでもあんた自身としてでも』

梨子……。

「私が出来ること?」

『あんたは、ドジで要領が悪いけど
長所は、その明るいのと失敗してもめげずに
頑張る真っ直ぐな性格でしょう。
なら、簡単に諦めたらダメじゃない。
ガードの固い男は、お節介なぐらいが丁度いいのよ!』

梨子の言葉にハッとさせられた。

確かに諦めたらダメだ。

それに先生には、良くしてもらってばかりで
まだ何も返してない。

私も先生の役に立ちたい。

「そうだよね。諦めたらダメだよね。ありがとう。
梨子…私やってみるよ」

そう言い電話を切った。

私にも出来る事を探したい。