はい!?
先生が……私にヤキモチ?
ないない。
そんなの有りえない。
「ないない。そんなの有りえないわよ~だって
相手は、蓮見先生なのよ!?」
想像すら出来ないわよ。
『あら、そんなの分からないわよ?
いいタイミングじゃない。
この際あんたの気持ちをその先生に
伝えてみなさいよ!』
梨子は、そう言い出した。
「えっ!?そ、そんなの無理だよ。
だって、フラれると分かっているし…先生は、
今でも亡くなった奥さんを愛しているのよ?」
先生の口からハッキリと言われた。
これからも奥さん以上の人は、現れないって…。
つまり私には、恋愛対象外だと
言っているようなものだ。
そんな状態で告白したって応えなんて見えている。
『……涼花…』
「…ごめん。応援してくれるの嬉しいけど
無理そう」
それに勝てる自信なんて私にはなかった。
涙が頬を伝う。
『…そうか。こっちこそ勝手な事を言ってごめん。
よし。やっぱりさ。
くよくよしていても良くないし飲もう。
今からあんたの家に行ってもいい?』
「えっ?今から…?」
『そう。今から
こういう時は、飲み明かすのが1番なのよ。
朝まで付き合うから、飲み明かすわよ!!
今から行くからね』
一方的に言われ電話を切られた。
ちょっと梨子…!?
そう言おうとしたが、切られたので
言えなかった。
相変わらずなんだから…。