落ち込みながらベッドに寝そべった。
また、涙が溢れてきた。
「……どうしよう…」
そう思っていたらスマホが突然鳴り出した。
もしかして、先生!?
慌ててカバンからスマホを取り出して見る。
すると梨子だった。
なんだ……梨子か。
親友に対して失礼な事を思ってしまった。
「はい。もしもし」
『あ、涼花。あのさ~今度でいいから
ご飯一緒に行かない?
イタリアンの素敵なお店見つけてさ~』
「イタリアンか……そうね。いいわね」
私がそう言うと不満そうな声で
『何?何かあったの?
そんな元気のない返事して
何か悩みや愚痴があるなら聞くけど?』
そう言ってくれた。
「…梨子…あのね…」
私は、素直にあった事を全て話した。
誰かに聞いて欲しかったから
梨子の言葉が嬉しかった。
彼女は、黙って私の話を聞いてくれた。
『そんな事があったの。
でもさ、それってヤキモチに近くない?』
はい!?
ヤキモチに近いって……何がどうして?
「……どういう意味?」
意味が分からずに尋ねてみた。
『だってさ~担当って
自分の都合で決める訳ではないのは、
その先生だって知っているはずでしょ?
別に涼花が担当を代えてくれと
言った訳ではないのに
怒るなんておかしくない?
あんたに不満がある訳ではなさそうだし
ただ盗られそうになったから
ムカついて八つ当たりをしたのではないの』
梨子は、そう言い切ってきた。