するとギロッと私を睨み付けてきた。
聞かれた!?どうしよう。
一瞬にして背筋が凍った。
「あの……も、申し訳ありませんでした」
慌てて頭を下げた。
「……説明しろ。お前とどういう関係か」
「うっ……」
言いたくないけど、言わないといけない。
私は、恐る恐る説明した。
岩神さんの担当のことを…。
説明を全て話すとハァッ…とため息を吐かれた。
「お前…断れよ。ライバルとか言っている
男の担当になるとか冗談じゃねぇ。
どっちの応援をする気なんだ?」
先生は、呆れたように言われた。
「も、もちろん。先生です!
だって大ファンですし…それに…。
いや、でも会社からの命令で…」
必死にフォローしようとする。
だが先生は、
「会社の命令ねぇ…」
ため息混じりにジロッと見下ろされた。
ビクッと肩を震わせた。
明らかに不機嫌な表情をされる。
そりゃあ、怒るのも無理はないけど
だってファンだと言っているのに
ライバルの岩神さんの担当になるし
フォロー役をやったりまるで裏切り行為だ。
このままだと誤解をされちゃう。
そうしたら先生は、クスッと笑った。
えっ…?
先生を見ると冷たい目で
「そうか。なら、俺に遠慮なく
アイツの担当をやるんだな。
なんなら、しばらくここに来なくてもいいぞ」
そう言い放つ先生。
そんな…!?