「もう付き合ってやればいいだろ。

いっそ。」




部活の友人、
もとい原田は他人事だと思って
軽々しくそう吐き捨てた。



彼がチューと啜った
紅茶のパックが、
さらに諦め感を醸し出す。







「いや、無理だろあんな女。

パンツとか平然と言うし、
ストーカーだし、





...ストーカーだし」



「でも顔は悪くねーだろ」



「顔じゃカバー出来ない所が
多すぎんだよ」





「じゃあ謙虚なドブスと
どっちがいい」






いやいや
そういうことじゃなくて、と
ツッコンだものの見事に無視されて。






ダメだ。
こいつ完全に飽きてるわ。






「どっちにせよ、

俺はあんな奴の
ストーカーに負けて
付き合うなんてしないから」





明日も来るなら来てみろと
強く拳を握りしめた。