〈もう、見ていて飽きないくらい、面白くて、かっこよくて!〉
見つめるたびに、ドキドキして。
〈彩さん。そのイケメンくんに恋してるね〉
優希から送られてきたラインに驚かなかったのは、きっと、自分でも気づいていたから。
〈そう……なんかな〉
確かにいつも、会いたがっている。
街なかで似ている人がいると、ドキッとする。
〈そうやって!絶対、恋!!〉
優希に断言されてしまった。
〈好きなんやろ?そのひとのこと〉
追い打ちをかけてくる、優希の言葉に、私はほんの少しだけ、素直になってみようかな、って思った。