所謂、暴走族という、
世間ではあまり良い目でみられない彼等は、

学校内では注目の的、

まるでアイドルの様な存在だった。


その理由は居たって明解である。

皆が皆、揃って顔が嫉妬でムカつくほどによく、
また、暴走族、しかも

"蒼龍"というのは、ここら一帯を取り仕切る、


この地域で一番力を持つ族。



つまり、その地位、権威と、ブランドが絶大である、
ということだ。


そんなものに群がるやつらは腐るほどいる。


たとえ一度抱いて貰っただけでも、
勝ち誇ったように自慢されるほど、

彼等には、価値がある。


だから俺達には遠い存在。


そんな彼等をこうやって野次馬の様に見ている俺達は
ほぼほぼ正反対で、かつ、


縁のない'筈の'人々。