【ある策士side】 ある部屋の窓から、夜空を眺めるある策士。 キラキラと、夜空に星が散りばめられている。 「今日は満月か……」 ポツリと呟かれたその言葉を聞いている者は、誰一人としていない。 時刻は既に、午後零時を過ぎていた。 「そろそろ、ミッション始めようかな」 冷たい夜風が吹いて、ある策士の呟きがかき消される。 「さて、どうなることやら」 少し低くなったその声と、楽しそうに浮かべる笑顔。