【竜side】






――キーンコーンカーンコーン



昼休み終了のチャイムが聞こえ、雫は立ち上がる。





「あれ?皆、行かないんですか?」





スカートについたゴミを払いながら、俺たちに聞く。






「俺たちはこのあとの授業、少しサボるよ」



「え!?」



「やらなくちゃいけないことがあるからね」





副総長の新平が、柔らかな笑みを見せながらそう言う。


その言葉に、雫は「そうですか…」と呟いて、屋上をあとにした。








ギギィ……バタン。







扉の閉まる音が聞こえ、俺たちは話を始める。