ケダモノの愛は、深く甘い。



赤くなった頬は、戻らない。






また騒ぎ始める洋館内は、さまざま感情が溢れかえっていた。








「あー!!竜、雫ちゃんに何してんのさ!!」



「てめぇ、竜!表出ろやっ」





せっかく竜がまいた郁人と蒼は、キスシーンを見て、また暴れ始める。



そんな二人を見ていた瑛士と新平は、やれやれ…とため息をこぼした。






竜は郁人と竜にニヤリと笑みを向けて、私の手を引っ張る。


そしてまた、私の頬にキスをした。






今まで溜め込んでいた想いが溢れているのか、今日の竜はいつもより積極的だ。