「ついさっきだけど?」






竜は一切怖がる様子なく、平然とした顔で答えた。



それはもう、自然と。当たり前かのように。





すると郁人と蒼は、さらに顔を歪ませて、



「おい、竜」


「竜~!?」




と、怒りをマックスにさせ、私から竜を離したあと、竜を捕まえようとするが、竜は颯爽と逃げていく。











そんな大騒ぎな彼らの近くで、博と一之江先生は密かな話をしていた。







「いいのかよ」



「なにが?」




「何がって……平気なフリするのはいいけどよー、辛くねぇの?」