それが竜の、愛情表現だってことは。 「竜~?」 「あ?」 「いつの間に、そんなに雫ちゃんを独占できるような関係になったのかなぁ?」 背後から少しだけ殺気を出した郁人が来て、強ばった顔つきでそう言った。 ど、どうしたのかな、郁人。 少し怖い……。 「俺も聞きてぇなぁ、その話」 郁人だけでなく蒼まで、眉間にしわを寄せて近づいてくる。 どうして怒ってるの……!? 理由がさっぱりわからなくて、私の方が焦ってしまう。