思い返せば、充実した日々だったな。


なんて、早くも思い出を振り返る私。





皆と過ごす時間も、あとわずかか。


さみしいな。












「――雫はこれからずっと俺のそばにいろ」













突然聞こえてきたのは、さっきまで一緒にいた竜の声。


竜は私の肩に腕を回して、竜の胸元へ私の頭を寄せる。






ドキッ……!



そ、その言葉……まるで、プロポーズみたいだよ……!!






顔が真っ赤になっていく。