嘘……。
計画が、終わった?
お母さんと夜月はもう、戻ってこないってこと?
ふと思い出したのは、お母さんがいなくなった日に見た予知だった。
……防げたのに。もう少し予知について早くわかっていれば、防げたのに。
『何それ……』
『残念だったな』
お父さんの笑い声が、さらに私の殺意を膨らませる。
怒りで、全身が震える。
『……ない』
『え?』
『許さない!!!!』
私は突きつけられていたナイフを素手で折り曲げた。
手は血だらけになり、“赤”に染まる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…