三銃士はまず、幹部を前へと出した。 先に相手になるのは、幹部か。 三銃士は後ろで、私の力を観察するつもりだ。 ……それなら。 観察できる暇も与えない。 すぐに終わらせてやる。 大声を出しながら、幹部が私に向かってくる。 今、あんたらの相手をしている時間はないの。 だから、ごめんね。 一瞬で、終わるから。 ――バタバタ…… 『なっ……!』 三銃士もお父さんも、目を丸くしていた。 次々に倒れていく幹部の人たち。