三銃士の一人が後ろを指差して教えてくれる。
あ、本当だ。いたんだ。
三銃士の存在が大きすぎて、気づかなかった。
幹部と三銃士は、ランクは一つ違いといえど、力の差は大きい。
お父さんレベルといっても過言ではないほどの実力を持った三銃士。
……お父さん、安心するのは少し早いよ。
たとえ相手が三銃士だろうがなんだろうが、私はそいつらを倒すのみ。
私の隠れていた獣のような力に、思う存分恐るといい。
『どっからでもかかってきな』
『雫ちゃん、態度が大きくなったな~』
私の挑発に、三銃士の一人が余裕ぶった言葉を返す。
その余裕が、いつまで続くかな?