『――なに雫ちゃん一人で手こずってんだよ、お前ら』
下っ端を全員やっつけた時。
書斎に入ってきたのは、3人の男。
『三銃士……!』
お父さんは彼らの姿を見て、ホッと笑みをこぼした。
紅組は、簡単にランクが分かれている。
もちろん、ランク付けは実力があるかないか。
三つのランクに分かれていて、一番下が下っ端。中間が幹部。そして一番上が今やってきた三銃士【サンジュウシ】。
一番上のランクには、3人までという人数制限もあり、また、お父さんの右腕のポジションでもあるから、相当な実力者でなければならない。
そんな三銃士が、書斎にやってきたんだ。
『幹部の人は来ないんだね』
『幹部のやつらなら、俺たちの後ろにいるじゃねぇか』