そう呟いたのは、竜だった。



どうしてブラックがここに……。






一階にいるブラックは、全部合わせると約15人くらい。


全員、マスクとサングラスをして、黒のパーカーを羽織り、フードまでかぶっている。





ブラックの中の一人が、私たちに視線を移した。



その人と目が合った気がして、思わずビクッとなってしまった。







「久し振りだな、神雷」



「何の用だ」





ブラックの一人の余裕ぶった声に、竜は怒りをこらえながら言う。








「あの日の続きをしに来たんだよ」








あの日……

私が連れ去られた、あの日の続き。