皆と過ごした時間を


皆と交わした気持ちを





決して忘れないように。









カチ、カチ、カチ。


私の部屋にある時計の音が、静かな部屋に響く。







夏祭り以来、ブラック関連の事件は起こってない。


平和が一番だよね。うんうん。







……でも、どうしてだろう。



この静けさが崩れるのは、もう少し。

そう思っている自分がいる。







「……大丈夫だよね」



私は独り言を呟いて、部屋を出て幹部室へ向かった。