竜はもう一度私のベットの近くに来て、しゃがんで、私に優しく尋ねる。






……今だけ。


今だけだから、わがままを許して。








「もう少し、一緒にいてほしい……」










闇の中、ずっと独りぼっちだった。


だけど、独りが好きなわけじゃない。




いつだって、“光”が差し込むのを待っていたの。





本当は誰かに、自分の存在に気づいてほしくて、見つけてほしくて。


私はずっと、待っていた。







ねぇ、独りにしないで。


こんな場所で、独りになりたくない。






――それが、私の本音だった。