「やっぱりブラックだったか……」 藍島さんが顎に手を添えながら、そう呟いた。 「まだこの近くにいるかもしれないな」 小泉さんが周りをチラチラと見ながら言う。 この近くに………。 それじゃあ、博も? もしもお面の人が本当に博だったら 博は私たちの敵になっちゃうのかな……? だったら嫌だな。 「んな顔すんじゃねぇよ」 ポン、と私の頭を軽く叩いてそう言ったのは、瀬戸川さんだった。 「博さんを信じろ」