――ガサガサッ



また茂みの方から音が聞こえ、俺は目を向ける。




残りの敵をやっつけながら、俺は茂みの方にいる敵の正体を気にかけていた。


出てこいよ。

俺が、瞬殺してやっから。






――ガサッ!






音がまた聞こえた。


きっと敵がまた数人出てきたのだろう。




しかし、姿が見えない。


気配は感じるが、本格的に空が真っ暗になってしまったせいで、祭りの光がこちらには全くないせいか、ほとんど茂みの方は見えない。





この暗闇に目が慣れる時間が、怖いな。


その間に、もしあいつに何かあったら……――。









「――きゃっ!」