「その程度で俺が殺られると思ったら、大間違いだぜ」



俺は鉄パイプをグニャッと折り曲げ、地面に投げ捨てる。





雫が大丈夫か目をやると、雫は「大丈夫だよ」と言わんばかりの笑みを見せた。


そのことにホッとする。




雫の予知では、雫がナイフを持った敵の奴に襲われるんだったよな?






もしそれが本当に起こるのだとしたら。


……危険だ。




竜に……総長に言われたんだ。







傷一つつけるな、と。







つけるわけねぇじゃん。

つけさせねぇよ。








俺がそばにいるんだから。