「もどるぞ」



「博が!」



「……え?」






「博が、いたの」







会いたい。


久し振りに、……会いたい。





もどかしくてつもり募った思いが、期待に変わっていく。


もしかしたら、本当に博かも。

そんな思いが、頭を過ぎって仕方ない。






「んなわけねぇだろ。博さんは今留学中なんだぞ」



……だ、だよね。


瀬戸川さんの言葉が、きっと正論だ。





だけど、博かもしれないって思っちゃったんだ。

私の勘が、気持ちが、心が、電流が流れたかのように教えてくれたの。