浴衣とか、何着も持ってそうだなぁ。 浴衣それぞれは可愛いかもだけど、私に似合うのなんてあるのかな? 「楽しみにしててね」 「……う、うん」 ――次の日。 今日は日曜日。 昨日の疲れがまだ残っているせいか、少しだるい。 夕方頃。 郁人くんは、私に浴衣を本当に持ってきた。 「はいこれ」 「か、可愛い……」 白とピンクの花柄の浴衣。 私はその浴衣を、一目で気に入ってしまった。