「どうして……そんな冷たい瞳をするの?」 雫ちゃんは俺の瞳を見つめながら、優しく尋ねる。 ……俺は、今冷たい瞳をしているのか? 気づかないうちに、怯えていたのかもしれない。 恐れているのかもしれない。 あの過去に……。 信じきれてない。 その気持ちが、あるのかもしれない。 雫ちゃんにも、愛の存在にも。 それに………。 「俺も、蒼と同じかもしれないな」