そんな最低な俺を、果たして彼女は受け止めてくれるのだろうか。
……いや、受け止めてくれる。
雫ちゃんはそんな優しい子だ。
「長くなるけど、それでもいい?」
雫ちゃんはすぐに頷いた。
こんなに素直になれるのは、きっと相手が雫ちゃんだから。
同じように傷を負った心を持つ人間だから、なのかな?
それとも…………。
俺は瞼を閉じて、過去を思い出す。
脳裏に蘇る過去を、ゆっくりと言葉に変えていく。
そして俺は、自分の昔話を語り始めた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…