凶暴になったお父さん。



それからお父さんは、お酒に溺れていき、夜になると僕に暴力まで振るうようになった。







『お父さん、やめてよ!!』





そう叫んでも






『ねぇ、お父さん!!』






助けを求めても






お父さんが変わることはなかった。


だんだんとお父さんへの恐怖で、心が埋め尽くされていく。






こんなお父さん……嫌だよ。



僕のこぼした涙をすくってくれるお父さんは、もういない。





改めてそのことに気づいたとき、僕の涙は枯れてしまった。