お父さんは、笑わなくなった。
家事も一切しなくなって、再就職する気持ちさえも薄れていった。
お父さんが変わっていく様子に、僕は怖くなっていった。
ねぇ、お父さん……
また笑ってよ。
お父さんの笑顔が、また見たいよ。
『ねえ、お父さん!見てみて。僕、100点取ったんだよっ』
『……』
お父さんに100点満点の算数のテストを見せても、お父さんはチラッと一瞬だけそれを見て、何も言わずに目をそらす。
どうやったら、お父さんは前のお父さんに戻ってくれるの?
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