お父さんの笑顔の裏に、お母さんを失った時の辛くて苦しい気持ちを隠していたことなど知らずに、
僕はお父さんの笑顔を見るたび、嬉しくなった。
ある日、僕がいつもどおり学校から帰ってきて、
『ただいま、お父さん!』
と大きな声で言っても、その日はお父さんの『おかえり』という声が返ってこなかった。
いつもなら夕飯の支度を始めている頃なのに、おかしいなぁ。
お父さんがいないことに違和感を感じながら、僕は家にお父さんが本当にいないのか探す。
『お父さん?』
……やっぱりどこにもいない。
まだ仕事なのかな?
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