雫ちゃんは叫ぶように、自分を責めた。 そんなことない。 僕はそう言うように、首を振る。 「雫ちゃんの言葉、ちゃんと聞こえたよ」 「え…?」 「大丈夫、って言ってくれてありがとう」 僕の意識が封じ込められた暴走。 だけど、聞こえたんだ。はっきりと。 雫ちゃんの声だけは、“僕”に届いたんだ。 その言葉は、僕にとって光のようで。 僕の暴走を止めてくれた。 星のように、自らが輝く光。 その光に、雫ちゃんはなってくれたんだ。