「ごめんね、郁人くん」 え?どうして雫ちゃんが謝るの? 「私のせいで、郁人くんに無理させて……」 「雫ちゃんのせいじゃないよ。僕が、弱いから…」 僕が弱いから、自分のコントロールもできないで、また暴走してさ。 でも、どうしても…… 夜になると、感情が制御できなくなるんだ。 「私、なにもできなかった。郁人くんが倒れる前に、何かできたはずなのに。助けられたはずなのに」