そっか……。



僕はまた、暴走したんだ。









「恐かったでしょ？」




僕は上半身を起こしながら、涙目の雫ちゃんに尋ねる。



雫ちゃんは「もう起きて大丈夫なの？」と心配していたが、僕の言葉に目を丸くした。








「暴走してた僕、恐かったよね。ごめんね」








目を伏せながら、僕は呟くように言う。




恐い思いさせちゃった。

僕の暴走に。





今までみたいに接することは、もうできないかもしれないな。