その光に、僕は手を伸ばした。 光の言葉に、僕の震えは止まっていた。 「大丈夫だから」 はっきりと聞こえたその声は、どこかで聞いたことがある声で。 僕はその言葉に答えるように、目を細めて微笑んだ。 『――雫ちゃん』 そうだ。 この声は……雫ちゃんだ。