女嫌いの俺だけど
神雷の、仲間のためなら、怪しい奴に自ら近づく。
それが女でも、だ。
本当はこういうの、瑛士の仕事なんだけど。
今回は俺。
多分、あの五人の中で俺が一番、――雫を疑っているから。
あいつは隠し事が、いくらなんでも多すぎる。
苗字も、過去も、さっきの殺気だって……。
「俺はただ、質問しただけじゃねぇか。
なのになんで泣くんだよ……」
だから女は嫌なんだ。
いつだって、女は人を騙す。
あいつもきっと、俺らを騙しているんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…