放課後、麻李華と帰ろうとしたら花梨達が話しかけてきた。
「……弥生、多田さん、明日か日曜日に一緒にお出かけ……しない?」
「……うん! 麻李華もいこうよ!!」
「そうね。私、友達と買い物とかしたことないから楽しみ!」
麻李華は目をキラキラさせながらそういった。
「それじゃあ、明日で決定ね! ……あとさ、私達も『麻李華』って呼んでいい?」
「……うん、いいよ! 私も飯田さん達のこと、花梨・伊織・カナミって呼んでいい?」
「もちろん!! じゃあ弥生、麻李華、また明日ね〜!!」
そういって花梨達は教室を出ていった。
「……弥生っ、よかったね! また花梨達と仲よくできて」
「うん! 全部麻李華のおかげだよ!!」
「私のおかげ??」
「うん。私、麻李華に会うまでずーっと周りの人と話したりしなかったし友達なんていないって思ってたんだ。でも麻李華が助けてくれたあの日、この子となら友達になれそうだなって思えた。翌日麻李華と再会して初めての親友ができて……時が経つにつれて、自分に自信がついてきたんだ」
「そうなんだ……。私……、弥生をいじめから助けることができるか心配だったんだ。でも助けることができて……本当によかった」
「……麻李華、これからもよろしくね!」
「うん、またね!!」
私は麻李華とわかれて家に帰った。