「はー楽しかったー♪ あっ、そうだ!!」


麻李華はさっきもらった札束を出して、3つに分けたあと私と蓮くんに渡したのだ。


「!? 麻李華、これ……」


「今日、私の作戦無事に成功したからあげるよ☆ 2人は20万円、私は10万円」


「えっ……お前、俺達より少ないけどいいのか!?」


「うん、お金なんて家にたくさんあるし。あっ、私あっちだから! また明日ね〜!!」


そういって麻李華は走って帰っていったのだった。


「スゴいね蓮くん、20万円だって……」


「あいつ……マジで財閥の娘なんだな……」


私達は歩道の真ん中で呆然と立ち尽くしていた。