ある日、私と花梨はいつも通り楽しく仲良く遊んでいた。その日の帰りに事件は起こった。
「でさ、そのあと恵がさーっ!!」
「えーっ!! 本当に!? スゴいね!!」
「それで〜、……っ!?」
私は階段を下っているときにつまづき、花梨を巻き込んでしまったのだ。数日後、花梨は手と足に包帯を巻いて登校してきた。
「おはよう花梨、ケガ大丈――」
バシッ!!
肩に手を置こうとしたら、花梨に手を叩かれた。
「あんたのせいで……あんたのせいでもう走れなくなっちゃったじゃない!!!」
え……!?
「古都さんのせいで花梨、ピアニストになるっていう夢も叶わなくなっちゃってさー」
「……だから、損害賠償として今日からたっぷりいじめてあげるわ!!!」
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