「――キャアッ!! 痛ぁーいっ!!!」


カナミは上履きに足をいれた瞬間、叫んだ。しかもそのあと牛乳でびしょ濡れになっていることに気づき――。


「キャー!! 冷たっ!! 臭いっ!! 誰よ、こんなことしたの!!!」


周りにいる生徒達はなんとか笑いを堪えている。


「……ッ!! 笑ってんじゃないわよ!!!」


おー、カナミがキレたー。


「……作戦大成功ね、弥生」


「うん! 次は伊織だ、教室にいこう!」


私達はカナミに気づかれないように教室にいった。5分後、教室の前のドアから伊織とカナミが入ってきた。……って、カナミったらあの臭くて冷たい上履きはいてるし。