「……よし、次は花梨か」
私は花梨の机に落書きしようとした。
「あ、弥生待って」
麻李華が私をとめたのだ。
「? なに? 麻李華」
「あいつには……直接いじめの復讐をしてやりましょうよ」
「うん! でも、なんで?」
「だって1番弥生にひどいことしたのアイツじゃん。だから夢井と赤原よりもすごい復讐をしてやらなきゃ。……でしょ? 弥生」
あ……確かに……水責めも足をひっかけてきたのも、全部花梨だ……。
「うんっ、頭いいねー麻李華は!」
「じゃ、あとは2人の反応を見てみましょう。早くしないと赤原がきちゃうよ!」
私達は1年のげた箱をこっそり見た。ちょうどカナミが到着して、上履きを履こうとしている。カナミは友達の方を向いていて、上履きに画鋲が入っていることがバレていない。