――――パンパンパンパンッ…………。
夕子は私の頭から足まで、黒板消しで叩いて真っ白にした。
う……そ……夕子が……花梨達の味方を……?
「あ……私……」
「夕子さっすがー☆ センスあるぅ♪」
カナミは夕子は肩に腕をまわして私を見て笑っている。伊織と花梨もクスクスと笑っている。
――ポツン。
あれ……?私、泣いてるの……?いじめなんて、もう慣れたはずなのに……。
《見てよあれ、いじめに耐えられなくて泣いちゃってるよー》《友達に裏切られちゃって、かわいそー》
クラスのあちこちからそんな声が聞こえてくる。
もう……ヤダ……。
私は自力でごみ箱から抜け出して教室から出て屋上で1人で大泣きしたのだった。