「……きゃははっ、確かに笑えるーっ!!」


「だよねーっ!! そうだ!」


すると、カナミは近くに置いてあった黒板消しを取って夕子に渡した。


「夕子、これで弥生をもーっと面白くしちゃいなよ☆ …………もししなかったら……わかってるよね?」


「えっ……」


夕子はカナミに小声でそう言われ、顔が曇った。


「ほら、早くやりなよ夕子っ」


花梨達の言う事に逆らったら、いじめられる――……。


「夕子……そんな事……しないよね? そうだよね……?」


私は夕子に向かって少し笑い、味方にしようと思った。だが……。