ある日の休み時間。


「弥生ー、あんたちょっといい事したぐらいで浮かれてんじゃないわよー」


そう言って花梨達は私の肩を強く押した。すると、私はバランスを崩して後ろにあったごみ箱にお尻が入ってしまった。


「……ぷっ、あははははっ!! 弥生ウケるーっ!」


花梨達はごみ箱にハマって動けなくなっている私を見て大爆笑。すると、教室に入ってきた夕子を見て、花梨達はニヤリと笑みを浮かべた。


「おーい! ちょっと夕子こっちきてーっ!!」


「? なにー?」


!!!そうだ、夕子は花梨達と友達だった……!!


「見てよこれ、スゴいでしょ!! 笑えるよねー夕子」


夕子は私がごみ箱にハマっているのをみて、一瞬驚いたような顔をした。でもその顔はすぐ違う表情に変わったのだった。