私がもしこの言葉を口にしてしまったら

きっと君は…困った顔をするんでしょ?


「好き」たったの二文字だけど…

私はその重みを愛しさを苦しみを
しってるよ

あの頃から

セミの声が鬱陶しくなってきた夏


私達は並んでアイス食べながら雑談に
話を咲かせてたよね?


なんの変哲もないこの毎日が幸せだった



彼は私の友達で好きな人だった


だけど別に彼女になりたいとは思わなかった

ただ君の隣で笑ってるのがなによりも楽しい

この関係を壊したくない
ずっとそう思ってきたから告白なんてしなかった


でも君に、君の好きな人の相談をされた時頭が真っ白になった


いつから?どうして?なんで私じゃないの?

だけど相談されてるって、必要とされてるって思ったら嬉しくて

友達でいいから側にいたい


だから「好き」って気持ちを胸の
奥の奥の誰にも気付かれない所にしまって鍵をかけた







篠崎 舞
高校2年生でサッカー部のマネージャー


中島 恭
同じく高校2年生サッカー部


安江 結衣
違うクラスの女の子
「恭、放課後グラウンドだってさーー」

「本当か?わかった。サンキュー」


私はサッカー部のマネージャーをしている。


そんなわけで彼、中島 恭 とはもう長い付き合いだ。


特別仲がいい。