「さぁ、ユカも上がって」

「うん」

その時だった、ユカがプールサイドに手をかけた時だった。

「きゃあーーーーーー」

「どうしたの?ルナ」

「下」

「え!」

ユカは、恐る恐る下を見た。

そこには、緑色の怪物がいた。

「ルナ!逃げて」

「え!」

ルナが叫んだ時には、もう、ユカは、いなかった。
あったのは、水の中に入って行った、ユカの悲鳴だけだった。