──翌日──


「あら、おはよ」


朝ごはんを作り終えたお母さんが

笑顔で言う。


「ん、はよ」


いつも通り支度を終えて

玄関を開けたら……

「よっ」

開けたドアを閉める。

ふぅ~、幻覚なんて見ると怖いもんだな!

そう思ってもう一度ドアを開けると……


「なんで閉めたんだよ!」


開いた口が塞がらないとは

これの事を言うんだろう。


「な、な、何でいるの!?」


ドアを開けていたのは須藤。